こんにちは。つっきです。今日はトランスジェンダーを自認している私が、子供を妊娠、出産した時の心理のお話です。
これを話すと、男性には共感を得られるんですが、女性には共感されない・・・そんなお話です。
私は性自認は男ですが、「女に生まれたんだから、女であることも否定はせずにやってみよう」とおもうことがあります。普段は衣装倒錯なんですが。お化粧は苦手。
そんなこんなで妊娠出産は女であり、パートナーがいないとできないモノ。なので、子供を産んでみようと思ったわけです。
トランスジェンダー妊娠する
私が妊娠したのは22年前です。パートナーと結婚して一か月も経たず、妊娠発覚。
妊娠検査薬をもって茫然としていたのを覚えています。いややることはやっていたんですけどね。
つわりは「自分がつくったものは食べられない」と言うお金のかかる悪阻。
胎動が出てきたころに、ブルーになりました。
普通胎動が感じられると、母親って愛情がわいてくるようです。でも私の場合
「内臓動いてる。気持ち悪い」
が正直な気持ちでした。愛おしいと言う気持ちなんて全くなかったですね。
私は母性と言うものがなかったんです。子供を妊娠したら勝手に母性が生まれてくるものではありません。
早々に妊娠中毒症で入院して、色々な治療に耐えていましたが激しくなる胎動に「うへぇ」となっていました。
先の記事でお話した通り、私は帝王切開で子供を産みましたが、帝王切開の手術も
「やっと子供を出して健康な体?に戻れる」
と思っていました。甘かった・・・。
入院中、男性ものの甚平きてたら
「男が産婦人科にいる」
と看護師さんに笑われたのは別の話・・・(笑)
トランスジェンダー出産する
帝王切開で出産直後、赤ちゃんの声が「おぎゃー」と一度した後、シーンとなりました。
私は手術台でお腹を開けたまま、
「死んだかな?」
と冷静に考えていたら、医師と看護師さんが
「この子笑ってる」
と。なんと生まれてばかりでニコニコと笑っていました。キャッキャッ笑う上娘に看護師さんや医師は盛り上がり。
(お腹早く閉じて…)
が私の素直な気持ち。
新生児微笑は、生後数時間~数日後から現れるそうですね。
お腹から出て呼吸を始めてすぐ笑っていたうちの子は一体・・・。それもキャッキャッ笑っていましたが…見たパートナーや家族も引くほど。
で、生まれた時から整った顔立ちをしていて、お猿さんじゃなかったんですよね。うちの子。
「生まれてすぐこんなに整っていて笑ってる子始めてみた」
と言われました。看護師さんに。
親はそれどころじゃありません。傷は痛い。手術から24時間以内に歩きなさいとか鬼です。
トランスジェンダー赤ちゃんにおっぱいをあげる
初乳と言って初めてのおっぱいをあげた時は、動けず大変。
私は子どもにおっぱいを吸われるのが嫌だったんです。
体が動くようになってから、おっぱいをあげるのが苦痛で・・・・。
母乳を推進する病院だったのですが、看護婦さんに
「無理しなくても今は人工乳いいのあるから」
と励まされるほど嫌そうだったみたいです。おっぱいは滴っていましたけどね。
結局人工乳で育てました。量を計れるし、便利でしたよ。
産後ウツになって大変でしたが、私の場合は子供に専念できたので乗り越えられました。
・・・・つらかったけど、またそれはいつか。
子供は二人産みましたが、一人目はこんな感じ。二人目は普通に泣いて生まれてきましたが、愛情を感じることはなく。
出産したからって無条件に子供を愛せるわけじゃない。って骨身に染みてわかりました。
世間の認知は甘すぎる。子供が生まれてすぐ母親になれるわけじゃない。そんな人もいるんです。
だから問題が出てくるんですけどね。我が子を放置死させたり、虐待したり。
赤ちゃんへの接し方がわからない母親もいると思います。それは結局親と自分の関係によるんですよね。親が子を愛さなければ、子は我が子の愛し方がわからなくなる。
難しい問題ですね。